鼻翼縮小講座

2.鼻翼縮小内側法

 これは決まった術式がなく、下記のように様々な方法があります。
いずれにせよ、効果は少しで、自分で見て分かる程度、自己満足のレベルの手術となります。

●内側を詰めると反って膨らむ

 鼻翼縮小内側法の難しさは本来、鼻孔面(内側)の皮膚を切除縫合すれば、外側の張り出しは強調される点にあります。ですから先人の医師たちの試行錯誤で種々の術式があるのです。


鼻翼縮小

●内側法+糸で締め上げ

 なお、鼻翼縮小内側法を行なっても効果が少ないからと、鼻翼基部を糸で締め上げて鼻幅を狭くするループ縫合・ラウンド縫合・サークル法などと称するやり方があります。しかし図のように決して美しく仕上がるものではありません。
 またこれは糸で左右の鼻翼の真皮を固定してあるため、笑った時の自然な鼻の幅の広がりがありません。笑う度に鼻が広がれないので糸をかけたところが突っ張ります。
そして無理にでも笑うと軽度の痛み・違和感を覚えつつ糸がだんだん組織を切って、遂には元の幅に戻ります。
ちょうど目の二重で出来そうもないところに埋没法を行うと、いずれラインが取れて行くのに似ています。
 糸でなくフラップ法と称し皮下軟部組織を弁状に起こして左右を交叉させるやり方の併用は、軟部が伸びてしまうので効果が失われがちですが、瘢痕が形成される分、僅かに効果は残ります 。